ユニバーサルデザイン（UD）とは人種、性別、年齢にかかわらず、

すべての人が利用できることを目指した「普遍的な（＝ユニバーサル）設計（＝デザイン）」のことです。

幅の広い改札や、自動ドア、ピクトグラム（絵文字）、

点字ブロックなどは身近なユニバーサルデザインと言えます。

ユニバーサルデザインは上で挙げたプロダクトだけではなく、

文書や印刷物を作成する際にも欠かせない考え方です。

特に字体（書体）は文書や印刷物の視認性や可読性を大きく左右する要素です。

例えばディスレクシアという読み書き障がいを持つ方や、

高齢者、尖端恐怖症がある方の中には、字体によって識字が妨げられることがあります。

そこで、開発されたのがUDフォントです。


UDフォントの特徴は、遠くからでも文字の形がわかりやすく、

誤読しにくいようにデザインがされています。

そのため、茨城県行方市や三重県いなべ市などの自治体でも

市役所や学校などで使用する文書にUDフォントが導入されています。


一般的な書体である明朝体と見比べていただくと、黒みが強く、

同じフォントサイズでも行間に適度な余白が予め設定されており、

読みやすさが配慮されていることが分かります。


UDフォントの一部は有償で提供されていますが、

Windows10以降のPCではUDフォントの一部が標準搭載されていますのでぜひ有効活用してみて下さい。

フォント名に「UD」が入っているもしくは冠しているのが目印です。