【キャリア】キャリアアンカー:仕事において何を最も大切にするか
キャリアコンサルタントの国家資格を持つスタッフが
「パソコン教室に関係するキャリアの話」をテーマにスタッフブログを発信します。
第14回目の今回は、キャリアアンカーを紹介します。
キャリアアンカーとは仕事において何を最も大切にするかという価値観のことです。
1970年代にアメリカの組織心理学者エドガー・シャインが提唱しました。
アンカーは船の錨(いかり)のことです。
錨によって船が流されることなく留まることができるように、
キャリアアンカーを自分で把握することで自分らしく納得のいく仕事を選びやすくなります。
自分のキャリアアンカーを知るための3つの問いがあります。
① 何が得意か?
② 何をやりたい(どんな仕事をしたい)か?
③ 何に意味や価値を感じるか?
この3つの問いの答えの重なるところがキャリアアンカーです。
①の得意(強み:コンピタンス)について補足します。
あまり頑張らなくても人よりうまく出来たり早く出来たりすることがあれば、
それが得意なことなのかもしれません。
自分では気づかないことがあるので周りの人に聞いてみるのがよいでしょう。
経験を積んだり地道に勉強や練習を積み重ねたりしてできるようになったことも得意なことと言えます。
仕事が休みの日や仕事帰りにパソコン教室に通ってコツコツと勉強を続けている受講生がいらっしゃいます。
タイピングの練習で速くて正確なタイピングのスキルを磨きながら、
強みを客観的に証明できるようパソコンの資格取得のための勉強をしています。
このように得意なことを維持したり増やしたりするための
研鑽を続けられることもこの受講生の強みなのだと思います。
私たちは日々の経験をとおして変化しています。
変化にあわせて3つの問いの答えも変わっていく場合があります。
3つの問いを定期的に自問することで変化を成長と捉え直すことができると思います。
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