皆さま、こんにちは！立川商工会議所パソコン教室です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

よく受講生から聞かれる質問の一つに、「Wordで数字を入力するとき、半角と全角とどちらを使えばよいのか」というものがあります。
たしかに、判断基準を持っていないと迷ってしまいますよね。

まず、前提として「絶対にこうしないといけない！」というような統一ルールはありません。
ただし、次の3つのどれかを用いることが多いです。
①すべて全角にする
②すべて半角にする
③1桁の数字は全角、2桁以上の数字は半角にする
一般的には③が多いようですが、実際に見比べてみましょう。

「2025」と「12」の違いは明らかですが、「8」の違いはぱっと見では分かりません。
今回はまだ全角と半角が並んでいるのでかろうじて判別できないこともないですが、単独で出てきたら見極めるのは至難の業と言えるでしょう。
では、1桁の数字は半角と全角とどちらを使用しても差がないかというと、実はそうでもありません。
というのも、フォントの種類によっても、見え方は変わってくるからです。
上の画像は「游明朝」というフォントを使用していましたが、今度は「MS P ゴシック」というフォントを使用してみましょう。
結果は下のようになります。

今度は「8」も違いが明確に表れていますね。
このように見た目の違いは半角、全角のみで決まるものではないため、統一ルールが無いと言えるのかもしれません。

では、結局どうしたらよいのかということですが、次のようなことを意識して決めるとよいと思います。
・所属している組織や団体（で作られている文書）の慣例に従う、分からなければ周囲の人に確認する
・作成する文書がどの層に向けたものなのかを考慮する
→ 例えば、小さなお子様やご高齢の方向けのものであれば、数字が大きく見える全角で統一する、など
・自分しか見ないものであれば、自分が一番見やすいようにする

良くないのは、1つの文書で上記の①、②、③が混在してしまうことです。
（2桁以上の数字で半角になっている箇所もあれば全角になっている箇所もある、など）
そうすると、見た目に統一感が無くなりますし、何より読みにくかったり、気が散ったりしてしまいます。
例えば、この文書では②（数字はすべて半角）にすると決めたら最後まで②を貫くようにしましょう。
（この文章はすべて②で統一しています）

しかしながら、このような迷いが生じているということは、Wordのスキルが上がっていることの証明でもあります。
半角・全角があること自体を知らなかった、言われるまで違いが全く分からなかった、気にしたことも無かったという人は意外と多いです。
このような疑問が出てくることを成長の証ととらえて、さらに様々な知識や操作を身に付けていただけるとインストラクターとしては嬉しい限りです。



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